クフでダローバルな日記

タフでもグローバルもない

中2の頃から大好きなはてなのインターンで最高の経験をした話

はてなインターンに行ってきました。 講義の内容とかは他のインターン生が既に色々書いてるようなので、僕ははてなインターンで経験できた色々なことを重点的に書いてみようと思います。

軽く書くつもりが長くなりすぎたので、目次を置いておきます。

ちなみに、このタイトルは昨年のはてなインターンエントリのリスペクトです。

応募から参加まで

応募するきっかけ(?)

「応募したきっかけ」をインターンが始まってからもよく聞かれたのですが、「きっかけ」と呼べるほどの事情はありませんでした。 というのも、僕ははてなブックマークを中二の頃から毎日何度も確認しているヘビーユーザーであり、プログラミングをまともにしたことがない高1くらいの時期から、「はてなインターン」という毎年毎年この時期にはてブの人気エントリに上がってくる楽しそうなイベントに憧れを持っていたためです。

つまり、大学に入ってプログラミングを始め、web系のIT企業に興味を持ったきっかけの一つがこの「はてなインターン」でもあるので、順番が逆なのではないかという感じすらあります。

ただ、「大学に入ってからプログラミングを始める」というのは、僕らデジタルネイティブ世代の中ではかなり遅れている方であり、インターンに応募しても受からないのではないかという思いが強くありました。 通った理由は伺わなかったのですが、これまで作ったものを公開していたことが評価されたのではないかなと、自分では思っています。

ここで、先述した昨年のはてなインターンエントリから引用させていただきますが、

はてなインターンに興味のある皆さんへ言いたいのは、とりあえず応募してみようということ。最終的に参加すべきかどうかはあなたではないと思います。

はてなインターンに行って高2から使ってるはてなブログのコードを触った - 半空洞男女関係

とおっしゃっている通りだと思います。
力が足りないなら、はてなが与えてくれる!!

自分以外のインターン生強すぎ問題

インターンへの参加が決定してからは、はてなのプライベートグループやslackで他のインターン生の情報が少しずつわかってくるのですが、みんな強すぎてビビります。 特にマンガチームでペアとなった hiroqn の印象は強烈で、正直な所合格するまでの期間よりもこの事前期間の方が、劣等感に苛まれて不安を感じていました。

実際に始まってみても、競プロの話とかよく分からない単語とかが飛び交っていてビビります。 ホテル組は毎朝一緒にオフィスまで歩いて行ったのですが、その道中でもそれぞれの話を聞けるので、毎朝毎朝出社前から打ちのめされていました。

ただ、彼らの話についていくために後で一人でコソコソと調べたり彼らに質問したりすることで、かなり知見を広げることができたような気がします。 こういった、全国から集った同年代の強い人達に四六時中打ちのめされながら必死でついていくという機会は、普段の生活の中だとなかなか得られないものであり、はてなインターンだからこそ得られる体験の一つではないかと思います。

ちなみに、後半になってプライベートな話をするようになってから周りのインターン生に聞いてみると、どうやら彼らも「周りのインターン生強すぎ問題」を感じていたらしいので、あまり自分だけが「弱い」のだとネガティブになる必要はないと思います。 繰り返すことになりますが、自信がないからといってはてなインターンに応募しないというのは絶対にやめましょう。

講義と手作り体験

前半の講義期間では、webサービスを作る上で必要な知識を1週間で詰め込まれます。
今年の講義内容はperl・データベース・HTTP・WAF・jsでした。
短期間にこれだけの内容を学ぶとなると、それぞれの内容は少なくなりがちだと思われそうですが、実際にはそんなことはなく、基礎から実践的な内容まで広範にカバーされていました。 一応僕も何度か小さいwebサービスを作ったことはありますが、こういった体系的な勉強をしたことはなかったので非常に学ぶ所が多かったです。

課題ではそれぞれがブログサービスを作ることになるのですが、個人的に一番気に入ったことは、手作り感があるということです。 例えばperlでのオブジェクト指向がそもそもライブラリを使って実現したものであったり、WAFやORマッパー的な便利なものも自分で実現する必要があったりしました。
これは一見すると「面倒臭い」「古臭い」と思いがちですが、基礎となる部分をブラックボックス化せず身を持って経験するという体験は、技術の移り変わりが早いITという分野で一生通用する力を身につける上で必要なのだと思いますし、このような経験をさせていただいたことに僕自身はかなり感謝しています。

講義のこういった特性はおそらく、はてなperlの会社であり、WAFも半ば自作しORマッパーも殆ど使わないという特性からくるものなのではないかと感じました。 railsのような、コマンドで色々生み出すことのできる魔法のようなツールだとこうはいかないのではないかと思います。

チーム配属

今年からは応募する段階でチームを選ぶようになっていたのですが、僕は第一志望通りマンガチームに配属されました。 投稿型でかつどちらかと言うと発展途上にあるサービスに興味があったのでこのチームを選んだと記憶しています。

配属されてからは少年ジャンプルーキーへの機能追加をインターン生で担当することになりました。 僕はあまりチームで開発した経験がなかったのですが、マンガチームのメンバーの方々が丁寧に教えてくださったのと、ペアのひろきゅんが慣れているようだったので、スムーズに開発をすすめることが出来ました。

チームでの開発ではgitや担当分けなど、一人で開発している時にはあまりしない体験をすることが出来ます。 特に、はてなの激強な社員の方々によるコードレビューはとても丁寧で、開発者らしいコードの書き方を学ぶことが出来たように感じます。 毎日大量にレビューしていただけるので、最後の方には自分で直すべき所が見つけられるようになったりもしていました。

成果発表と二位受賞

開発期間2週間での成果は、

  1. ジャンプルーキーをtwitterなどで共有した際にコマや表紙を見えるように(新規読者ユーザーの獲得)
  2. ジャンプルーキー内で作者や作品名で検索可能に(読者と作者のマッチング)
  3. 読者に因る作者お気に入り機能(読者のファン化促進)

でした。

この3つの機能によって、マンガチームは最終成果発表で二位を獲得することが出来ました!(めでたい)
といっても、他のチームの発表を見た時には技術力・成果ともにとても優れていて、まさか受賞できるとは思いませんでした。 実際、投票結果はかなり接戦だったようなのですが、評価されたのは上記括弧内に書いたようなストーリー付けだったのではないかと思っています。

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ここで再度来年以降のインターン生にメッセージですが、「最高に成長して最高の成果を出して最高に貢献するぞ!」という気概を持っていることが、このインターンはてなにとってもインターン生にとっても最高のものになるために大切なのだと思います。

インターン以外のイベント

はてなではTGIFや勉強会などのいろいろなイベントがあるのですが、僕は積極的にこれらのイベントに参加させていただいて、得難い経験をすることが出来たのでここで振り返りつつ紹介したいと思います。

インターンシップ」で得られる経験というと、どうしても技術的なものばかりイメージされてしまいますが、実社会で貢献している尊敬できる人達と交流することができることこそが、インターンシップでしか得られない経験なのではないかと今振り返ると感じます。

ランチ・飲み会・パーティー

今年のインターン生はあまりお酒を呑む人がいなかったため、僕はホテルで一人ワインカクテルを作って呑んだりしてました。セブンイレブンですが。

ただ、インターン初日や金曜日、チーム配属などのタイミングで飲み会やパーティーを開いていただきました。 お酒美味しい!っていうのももちろんですが、社員の方々、さらには社長やonishiさんに気軽に色々と質問ができたことは、インターンが終わって振り返ってみると、行ってよかったなと特に思えた体験の一つです。

更に、はてな名物「まかないランチ」の時間にも色々な方とお話することができ、何より美味しいので最高の昼休みを過ごすことが出来ます。 僕はまかないランチや間食として提供されるおにぎりのおかげで、完全に玄米ご飯にハマってしまいました。 また食べに行きたい……

関モバ勉強会

インターン期間中に「関西モバイル勉強会」というiOSandroid開発の勉強会がはてな京都オフィスで開かれました。僕はiOS開発経験が殆ど無い上に別にiOSチームでもないのですが、(勝手に)参加させていただきました。

ちょっと無理やり参加したので当然知識不足だったことも起因し、「すごいなあ」という小学生並みの感想しか抱けない時間も多かったのですが、twitter社からいらっしゃった@TwitterDevJPの中の人に勉強会後の懇親会で個人的に質問することが出来た上、質問の返答にもかなり感動したので印象深いイベントとなりました。 「オープンソースでbootstrapやfabricなど、開発者に便利なものを公開しているのは、利益のためというより優秀な技術者に来てもらうため」だそうです。カッコイイ……。 まあ、はてなインターンについてのエントリなのにtwitterを推すのもアレですが。

はてなデザインアワー

関モバの翌日、はてなのデザインについてのイベント(勉強会)であるHatena Design Hour ##2 in Kyotoが開催されたので、完全に畑違いだなと思いながらも隅っこで参加させていただきました。

参加してみた感想としては、めちゃくちゃ面白かったです。 もともとデザインにそれなりの興味はあったのですが勉強する機会も手段もなかったためよく知らなかったのですが、「デザイン」というともすると曖昧でつかみどころのない(と僕は感じる…)ものに対して、明確で合理的な思想と手法をもって対処する姿勢は、根っからの理系の僕にとっても興味深いものでした。

特に、「村上さんのところ」での細かなデザインの違いが与える印象の違いや、「情報デザイン」に対する考え方を聞いた時には、自分が全く知らない分野である分、自分の知的好奇心がかなり刺激されました。

ちなみにこの時も懇親会に参加させていただいたのですが、女性の多さに圧倒されてほとんど話せませんでした。無念。

B!クマクッキー

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ライトニングトーク大会

これはインターン期間の第三週金曜日のTGIF中に開催された社内イベントなのですが、社内で希望者を募り一人5分間のライトニングトークをしてみるというものでした。 僕は人前で話すことに対して超苦手意識があって参加するつもりは全く無かったのですが、発表の準備をしてる他のインターン生や、楽しそうにミッション・インポッシブルの話をしていらっしゃるchris社長の姿を見ていたら、酔いのテンションも相まって参加したくなっちゃったので参加することにしました。

そんなギリギリの参加だったのでスライドを10分程度で作るという無理難題となってしまったのですが、どうにか間に合って発表できました。 あの時はちょっと酔っていたので深く考えずにテーマを決めましたが、激強な方々の前で「バズるbotの作り方」という発表をするなんてあの時の自分は勇気があったなと思います。

実際に人前で発表してみて感じたのは、「あれ、お酒入ってるからかもしれないけど、意外と人前でも話せるし、話すのは楽しいな」という感情です。 これは自分にとっては革命的なことで、20年間ずっと人前で話すことが苦手な上がり症として生きてきたのですが、その苦手意識を初めて克服できそうだと思えた瞬間でした。

この自分にとっての意識革命はインターン期間中にも如実に現れていて、前半課題の発表会では緊張しすぎて何話したかほとんど覚えていなかったのに、最終成果発表では強調したいところを強調するなど、聞き手を意識した冷静な発表をすることが出来たと自分では思っています。

こういった面での「圧倒的成長」ができたのもはてなインターンだからこそなのではないかと思うので、勢いでも参加してよかったと心から思っています。

まとめ

講義・開発・イベント・環境、全部最高!!

応募するか迷ってる来年のインターン生、迷ってる暇があったら応募しましょう!! (選考する社員の方々は忙しくなるかもしれませんが頑張ってください)

はてなでご指導くださった社員の皆様と、一緒に一夏を過ごしてともに成長させてくれたインターン生同期に感謝いたします。本当にありがとうございました。

こういうエントリを僕が読者として読んだ場合、何らかの批判がないと信用度が下がるのであえて悪いところを挙げておくと、この夏はダイエットするつもりだったのに帰ってきてみたら超太ってました。 玄米なら大丈夫だと思ったのに……。 来年のインターン生はお昼やおにぎりを食べ過ぎないように気をつけましょう。

インターン最終回のカレー。毎日こんな食ってたらそりゃあ太るわ……

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